ハナレズ・3

2006年6月16日
その約束は3年前の7月の確か土曜日だった

2時に会社を出て首都高から海底トンネルを抜け 穏やかな快晴の東京湾のど真ん中から電話をしてみた
駅前の喫茶店に居るとの事、あと15分ぐらいで着く事を伝え、心躍らせながら眩しい海上を走る

1時間に何本かの田舎の駅前は閑散としていたので 彼女を見つけるのは簡単であったし 東京のナンバーの車を見つけるのも簡単であったろう

思いのほかスラリとしたご婦人だった
車を降り、先日届いたトウモロコシの御礼方々挨拶をし、「何時も貰いっ放しで何をお返しして良いやら・・・」と言うと「良いのよ!お返しはお腰、使ってくれれば!」と「・・・?x!」先制パンチを食らった
日頃から冗談好きな者同士の世間話を終え 夕日の綺麗な富津岬に向かう

半年近くの会う事のなかった メル友だけど育ちや家族の事等話していたので 緊張もない車内だった
大きな事故にも巻き込まれたと聞いていたので 運転も慎重に岬に着いたというか 男の本性として段々に迫る時間に どう持って行ったらいいのか頭の中はそればかりを考えていた
今夜は本当にいいのか?相手は人の上に立つ先生だし、色々自問自答してたので 話は上の空

覚えているのは 夕日がキレイだった事と「色々あってこの地がどうしても好きになれない」と寂しそうに言っていた事だ(続く)(280)(341)

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